ここでは、一般の方々がコーティング、又は、ポリマー処理に

ついての素朴な疑問や、知っておいていただきたい事などを、

PROとして答えているものです。

左のフレームから知りたい事を、

スクロールして選びクリックしてください。

 

1.一年間持つコーティング処理は、ほんとうですか?

1) 水洗いだけで汚れが落ちたり、塗膜が一年間も劣化、酸化せず維持することは、ありえません。

2) 1〜3ヶ月に一度は、メンテナンスをしてください。

3) レジンで2〜3ヶ月ごとにメンテナンスすると塗膜が安定し一年後には、高品位に改質され、続ける限り何年でも維持出来ます。

 

 

 

2.撥水の持続力は、平均何ヶ月?

現在では6ヶ月以上2年ぐらい撥水する薬剤が開発されましたが酸性クレーター、イオンデポジットのダメージがあります、はじくだけで醜くなるより適度な撥水と定期的なメンテナンスをお勧めしたいと思います。

ガラスの撥水のように流れ出す.jpg (85335 バイト)

 

 

 

3.コーティング処理は、撥水させない方が良い?

1) 雨の日は、誰もがコロコロの水玉を見て楽しくなると思いますが水滴が盛り上がっているとイオンデポジットの付着は避けれなくなります、洗車する水にも影響してきます。

2) 水玉のレンズ効果で塗膜を傷めるため撥水しない方が良いと言っても、納得しない人の方が多いのも撥水しているとコーティングが効いていると判断しやすいためのようですが、はじく事がそんなに重要なのでしょうか晴れた時の美しさの方が重要の様に思います。

  ※新車時の塗膜は水をはじくがウォータースポットになっていないのはなぜか!

   昔の車両(昭和50年代)に使用されていた合成樹脂塗料は、アルキド樹脂塗料、アクリルラッカー塗料など当時は、耐候性があまり良くない塗装がほどこされていました、(実は私も某有名自動車メーカーの生産ラインで塗装課に10年間勤務しており、塗装技能士の資格を持っておリます。)当時は、手吹き静電塗装で耐候性の悪さを、膜厚でカバーしていました。50年代のシルバーメタリック車を見たことがある方は、知っているでしょうが、ボンネット、トランク、ルーフなどのクリアーがはぎ取れて下のメタリックベースが出てきている車を、何台も見かけたことがあるはずです。

   ウォータースポットは、塗装がやせる(次第に塗装が薄くなっていくこと)ため、クリアー層を厚く塗りこんでいた当時、クリアーの表面に雨が降り晴れると水玉がレンズの役割をしその焦点が、クリアー塗料の厚さで下のメタリックベースを焼き白い斑紋の様になるのを言います。又、当時の塗装は、耐熱性が低かったことも関係しています。

   平成前後からは、塗料メーカーも耐熱性、耐候性、などにすぐれた、やせない塗料(エナメル、フッ素樹脂など)が自動車塗装に使われ又、ミニベル自動塗装機などの採用で薄くても丈夫な平滑にととのった、高品位塗装になった今ウォータースポットになった車を見つけるのは、ほとんど無いと言っていいと思います。

 

 

 

4.新車以上のコーティング処理は、あるの?

1) 新車時の塗膜が、最高です。

下塗りの焼付け温度は、160〜170度、上塗りの焼き付け温度で130〜160度です。車が、出来上がってから,せいぜい100度でしか焼き付け出来ないため同じ硬さには出来ません。

2) 新車表面の硬さは、高級車で3H〜4H、普通車、軽自動車でFででしたが、99’以降の車のほとんどが高品位に近く4Hあります。

   ( 鉛筆の硬さ HB、F、H、2H、3Hと硬くなります )

3) 新車表面には約5μ(ミクロン)のホーロー層という硬い層で出来ている。出来るだけこのホーロー層を維持することが、塗装を長持ちさせる方法です。

 

 

 

5.新車時のコーティング処理は、必要なの?

1) ホーロー層を保護するための処理は、必要です。

大部分の車は、ノンポリッシュ塗装のため白く幕(酸化皮膜)を張った状態です。本来のピカッとした塗装にするための肌調整は、必要です。その際、バフ目を付けないで磨く技術が必要です。

2) 但し、5〜10μの深さまでシングル ポリッシャーで削るコーティング処理方法は、避けた方が良い。

3) 一旦、ホーロー層を削ってしまったら、コーティング剤が取れる1〜2ヶ月後は、塗装が荒れて、水アカが付き易くなり、変色してきます。この場合、早め早めのメンテナンスが、必要です。

 

 

 

 

6.テフロン加工を常温で出来るの?(テフロンは、デュポン社の登録商標です。)  

1) 一般にテフロン加工というとフライパンのテフロンを連想します。900度以上の高温でしか溶解せず常温で溶解して密着させることは、不可能です。

2) テフロンは、学術名を四フッ化エチレンモノマーといい、俗名でフッ素樹脂ともいう。

3) このフッ素樹脂は、通常2〜3μのパウダー状になっています。これを塗装面に密着させるバインダーという樹脂に分散させて塗る方法しかありません。

 

 

 

 

7.塗装の厚さは、どのくらい?     

1) 高級車で100〜170μ。その内、表面の上塗り塗装は、30〜40μです。普通車で100〜120μ。その内、上塗り塗装は、20〜30μです。軽自動車及びワンボックス車で80μ前後で、上塗塗装は、20〜25μです。

2) 外車、特にヨーロッパ車は、※硬質エナメル系塗料を使い一回の塗膜が極めて薄く塗り高品位に仕上げています。全体で80〜120μでも高級感があります。アメリカ車も高品位に仕上げ、表面を硬くしています。

    ※BMW 3〜5シリーズのシルバーメタリックは 4H〜5H近くの硬さがありコンパウンドでは磨くことはできません白くキズ付くだけです。

3) 世界的に、高級車に水性塗料を使い、薄めだが、5〜6層と高品位に硬く仕上げる傾向にあります。この事から、塗装が酸化して劣化していないのにムリに塗膜を削る方法できれいにするやり方は、避けるべきです。    

 

 

 

 

8.最近、5〜10μの厚さでコーティングして塗装を保護する処理は、本当?

1) 一度に、5μ以上の厚みでコーティングする方法は、吹き付け塗装で、焼き付けない限り密着しません。常温硬化型の固形で塗っても0.5〜1μの厚みを出すのが精一杯です。

2) 従って、液体のコーティング剤で2〜3μ塗れるとか4〜6ヶ月効果が、持続することは、ありません。

       ※サランラップの厚みが約18μです。

 

 

 

9.フッ素樹脂塗装車は、四フッ化の塗装と違うの?

1) 四フッ化は、白濁してクリアにならないので使えません。一般にフッ素樹脂塗装車は、三フッ化樹脂で撥水しません。透明で、耐候性が良いというだけでイメージが、先行しています。

 

 

 

 

10.コーティング処理の値段は、いくらが妥当か?

1) 一般に、ガソリンスタンドは、1〜2万円。カーディーラーは、3〜5万円。専門店は、5〜10万円程度です。

2) この違いは、作業の内容と仕上げ方で差が出ます。手作業や簡単ポリッシャーで短時間に仕上げる方法が、スタンドで多く見られます。回転式ポリッシャー及びダブルアクションポリッシャーを使いバフ目まで取って鏡面仕上げをしてからコーティング処理するフルコースが、専門店です。

3) 但し、キズを取るのに10μ削ったから10万円とか20μ削ったから完ぺき仕上げで20万円とか、その時だけしか考えない業者は、避けた方が良いと思います。

4) 最初は、高くても、メンテナンスを1〜3ヶ月に一度キチンと処理してアフターケアが、しっかりしている業者が、長い目で見た場合、お得です。

 

 

 

 

11.酸性雨から守るには、どうしたら良いですか?

1) 雨、雪、露、等が降った後、早めに水洗いして下さい。そのまま放置しますと、どんどん塗装の中に入り込み酸化させダメージを大きくします。

2) 耐候性のあるフッ素レジンでコーティングしておくと相当期間防げます。

3) きれいにしようとしてあまり濃い洗剤を使うとかえって逆効果になります。

 

 

 

 

12.膜厚計で判断できる?

1) 乗用車で80μが、要注意ライン。ワンボックス車で70μが、要注意ラインです。それ以下は、ポリッシャーを使わない方が、無難です。

膜厚計.jpg (85930 バイト)

 

 

 

13.フッ素レジンは、なぜ二度塗りが必要か?

1) どんなに塗装面を鏡面仕上げしても、凸凹があります。一回目でその凸凹を埋め、足つけした形にしてから二度目で本当の鏡面仕上げになります。

2) 光沢、撥水、持続力が、増し高級感が出ます。

 

 

 

14.光沢計は、使えるの?

1) ソリッドは、正確に出ます。メタリックは、乱反射するため大体の目安しか計れません。

2) 光沢の数値をグロスと呼びます。

3) 工場で塗装したばかりの光沢を100とすると、工場で6日以内で90、工場で9日経過した状態で82、ショールームに展示して6週間経過した状態で80と、空気(酸化)太陽光(紫外線)などで劣化していきます。

 

 

 

15.コンパウンドで削って大丈夫なの?

1) コンパウンドの目的は、板金屋さんが、下塗り、中塗りをした後、表面を平にするための粗削り材料です。

2) 荒目、中目、細目、極細、と下地を作る目的です。超微粒子だけが、上塗りの仕上げ用として存在しているだけです。

3) 出来上がった塗装にキズを消すためと言って、下地用コンパウンドを使えば、相当深くキズが入るのは当たり前です。

4) コンパウンドを使う状態は、長年乗って、塗装が酸化して変色して来たとか、洗車機のキズが目立つのでそれを消したいとか、よっぽどのひどい状態でない限り使わない方が、良い。

  多くの磨きやさんがゴム部やエッジ部分にマスキングテープを張ったり養生をするのは、削り取れたり下地が出るのを防止するためです。

PROでは、マスキングをしなくてもゴム部やエッジ部分を不用意に削ることがありません。

 

 

 

 

 

16.コンパウンド以外にきれいにする研磨剤は、あるの?

1) ファインセラミックをベースにした研磨剤を使えばキズを取りながら鏡面仕上げが、出来ます。

2) 平均粒度は、1μ以下で出来ており、高級車でも安心して使えます。

3) PROの研磨剤は、肌調整剤といって、コンパウンドとは、区別しています。もともと、出来上がった塗装を、いかにキズ付けずに磨くかを目的とした考え方で作られているからです。

 

 

 

 

17.なぜバフ目は、でるの?

1) いろいろ説はありますが、一般的には、シングル回転ポリッシャーで磨く際、高温になります。塗装面が伸び、その時出来た回転キズの凹凸が、後になって冷えて収縮します。その時、塗装の性質上キズが、浮かび上がって見えるからです。

2) 熟練のプロは、わざとバフ目を浮かび上がらせ再度、磨くとバフ目が消えて再発が、防げるワザを持っています。そこまでの職人は、全国で何人もいません。

バフ目2.jpg (84261 バイト)

 

 

 

18.バフ目を誰でも、簡単に消す手段は、あるの?

1) あります、開発して特許を出願中です。

2) パワー(トルク)のあるダブルアクションにPADを付け、肌調整剤で磨くと、バフ目が、出ないばかりか、後々出て来ません。

   シングルアクションのバフ目を消すことが、DPAはできます

 

 

 

 

 

19.コーティングの厚さが、5μ〜10μと厚い方がいいの?

1) 一部の業者が、うちは、5μ以上の厚さに塗れるとか、うちは、10μの厚さに出来るとか、宣伝していますがそんなに厚く塗ったら、透明なクリヤー塗料でない限り、白くなったり、黄色くなったりして、きれいに仕上がりません。

2) せいぜい、0.5〜1μまででごく薄く、高品位に仕上げるのが、理想です。その後は、メンテナンスで補強するのがよりきれいに仕上がり、塗膜も保てます。

3) クリヤー塗料で1μの厚さで一台仕上げるのに原液で200ml必要です。塗って拭き上げる方法だと半分以上拭き取れるので約600ml、固形で約100g必要です。

 

 

 

20.水垢取りをしたらかえって水垢が、付く様になったのは、なぜ?

1) 生産者は、すぐ、水垢が取れるようにコンパウンドの粗目を使うとか、ノンシリコン、ノンコンパウンドの場合は、強い有機溶剤を使い塗装面を溶かして取る方法を考えます。

2) いずれも、塗装面を荒れた状態にしてしまうため汚れが、付着し易くなり水垢を、かえって付き易くしています。生産者は、その目的に合っていれば良く、後で水垢が、ついても知らんぷりです。

3) 従って、塗装をトータルで考え、板金塗装と違った観点から、出来上がった高品位塗装をいかに守るかを考える業者が、必要です。

4)PCSは、その考え方に賛同して集まったグループです。

 

 

 

21.コーティングの歴史は?

1) そもそもコーティングという概念は、34〜35年前に 「パーフェクト」 が初めて3年保証で売り出したのが始まりです。

2) その当時<NO−WAX → NON−WAX>と宣伝していました。

3) その後、「エバーダイヤ」、「エバーシャイン」、「ミング」、「クリーンボーイ」などが初期の段階でした。

4) 10年程で第一ブームが終わり8〜9年ブランクがあり15年程前より第二次ブームが始まりました。< COAT→ COATING→ ポリマー >と名前を変えて登場してきました。

5) 今のブームは、又、塗装を削って鏡面仕上げすることも魅力となり広まったと考えられます。その考え方も終わりに近ずいています。

 

 

 

22.いつになってもメンテナンスは、必要?

1) 汚れ、酸性雨、大気汚染、紫外線が、降ってくる以上、1〜3ヶ月に一度のメンテナンスは欠かせません。

2) そうすることで、新車時の光沢が、いつまでも保てすぐ取り替える必要がなくなり、大きな節約になります。

 

 

 

23.削っては、いけない塗膜の厚さを物に例えると?

1) 上塗り部分は、普通車で25〜30μ。高級車で30〜40μ。サランラップだと二枚分です。紙だとコピー用紙一枚分の厚さが、33μです。

2) トータル80μのワンボックス車の塗膜は、写真一枚の厚さでしかありません。

◆ こんなに薄い塗装面をきれいになるからと言ってむやみに削っていいのでしょうか。 

  あなたの車は、塗装の性質さえ知っていれば、新車時のきれいさで10年以上長持ちさせられるのです。

  あなたの大きな財産の節約にもつながります。

 

 

24.新車の理想的な手入れ方法とは?

1) メーカーから陸送されてディラーに着き、そこで錆止め剤を落とします。その間、多少のキズは、入ります。 

2) 細かいキズと塗装本来の光沢を出すために0.1〜0.5μの肌調整をすることで、 バフ目の無い高級感のある車に変身します。

3) 鏡面に仕上がった後、その最高の塗装を保護し維持するために、コーティングで塗膜を安定させます。

4) この方法で、0.1〜0.5μの厚みが出て、最初の肌調整した0.1〜0.5μをカバーできるのです。

5) その後は、1〜3ヶ月に一度、メンテナンスしていれば何年も変色せず維持できます。

6) 洗車機のキズや塗装面にクスミが、目立つようになった時点で軽く肌調整して再度、コーティング処理すればより長持ちします。

    コーティング処理業者の多くが新車のワックスを脱脂剤で取りのぞいてポリマー剤を塗るだけですキズや肌の悪い所だけをコンパウンドで磨きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

25.すでに汚れがひどく、キズも相当目立つ車は?

1) 時間短縮のため、最初に、シングルポリッシャーにウールバフを付け汚れ、キズを取ります。それでもバフ目は、残るので パッドで処理すればバフ目が消え、もとの輝きに戻ります。

2) それ以降の処理は、24番の手順通りコーティング処理すれば又、何年でも維持できます。

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26.今後のコーティングの進化は?

1) 枝術の向上でバフ目の無い磨きが、主流になります。

2) 水性塗料の普及でより環境に優しく、人にもやさしい塗装となり薄くて硬い高品位塗装をキズを付けずに磨くシステムが、開発されます。

◆ 提 案 ◆

自動車出荷の際、場所を決めて膜厚を測定して車検証に記録しておく方法をとれば、むやみに塗装を削ることから防げると思います。

 

 

 

 

27.塗膜の硬さは、簡単に測定できるの?

1) できます、まず各種のかたさのことなる鉛筆( B,HB,F,H,2H,3H,4H,硬さ順)を用意して先の方を少し丸めておきます。日本では三菱鉛筆のユニが標準測定用鉛筆としてもちいられています。

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2) まず、柔らかい順に鉛筆を手で塗膜上に一定の力でおしつけてすべらせ、鉛筆の跡凹がつかない最大硬度であらわします。測定部分は各パネルごとに目立たない所で2〜3箇所行います。

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3) 硬度は油性塗料で、B〜F、メラミン樹脂塗料、アクリル樹脂塗料で H、フッ素樹脂、耐スリ塗料、エナメル樹脂塗料で 3H〜4H,です。ご自分の車がどのくらいの硬さをもっているか、知ることにより、塗膜に合ったコーティング剤、又は、処理をして効果のあるポリマー加工かを、判断することができます。

4) 硬さの判別により有効なコーティング剤がわかります、Fの硬さどうし、又は、塗膜の方が柔らかい塗装ならFコーティング剤(アクリル系、ポリエチレン系、)は付きますが、3H以上の硬い塗膜の場合いフッ素レジン系でないと塗膜に付かないことがわかります。

     ※シリコン系、カルバナ系は、油脂ですのでただのツヤだしであり雨で油汚れするだけです。酸化、劣化などの保護効果はあまりのぞめないと思われます。

 

 


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